インプラントをもっと知ろう

インプラントが有効なことがわかっても、いざ、手術になると
不安な方もいて当然です。
まずは、歯科医にインプラントについて、しっかりカウンセリングを受けましょう。また、心配なことは、なんでも聞きましょう。自分の大切な歯を大切に扱ってくれない歯科医でインプラントの治療をおこなってはいけません。

インプラントの安全性

インプラントの手術は局所麻酔と、無痛鎮静法と呼ばれ点滴麻酔で行われます。個人差の多少はありますが、傷みを感じず手術を行います。基本的には、術後の傷みも少なく、術後数日で落ち着きます。
入院の必要はありません。翌日から、通常の生活を送ることができます。

さて、そんなに楽なインプラントの手術ですが、人間の行うことですので、ミスは100%ないとは言い切れません。

その原因としては、

・人工歯根の不適切な埋入
・骨の状態
・神経や、欠陥の損傷


等が挙げられます。
この場合、当然歯科側のミスですので、埋入したインプラント(フィクスチャー)の除去作業を行い、増骨手術と呼ばれる処置後、状況をみて再手術を行います。
また、このようなことがあるため、未成年の骨の成長が収まっていない場合等は、インプラント手術ができません。


インプラント手術と糖尿病や妊娠

糖尿病館患者とインプラント ~注意が必要ですが、手術は安全に可能です~

糖尿病とインプラント手術~注意が必要ですが、手術は安全に可能です~
糖尿病患者は細菌の感染に対し、非常に抵抗力が弱く、手術を行った部位が菌に感染したり、術後の治りがやや遅い傾向にあるようです。
糖尿病の場合、適切な抗生物質の服用が術前から必要のなってきます。
感染対策が必ず必要となってきますので、インプラント手術を行う前に歯科医とよく相談しておきましょう。
また、糖尿病患者でインスリン注射を自己で行っている場合、
術後のタイミングの相談が必要です。
翌日から日常生活が送れますが、食事に多少の制限がある場合、いつも通りの時間にインスリン注射をしてしまうと、血糖値が下がり過ぎる場合があります。

重症な糖尿病患者については、歯科医が内科医と連絡を取る必要もありますので、申告をしておきましょう。


妊娠中のインプラント手術

妊娠中のインプラント手術を行うのは、とても良いことです。
子供に手がかかる前に手術をしておくことで、その後子育て期に起こりうる腰痛や、その後の更年期障害も比較的穏やかに過ごせると思います。
しかし、妊娠の時期を見て行うのがベストと言えます。

妊娠初期
まず、妊娠初期については、手術は控えた方が良いでしょう。
妊娠初期は神経過敏になりやすく、治療中の不快症状の表れや、治療への恐怖感から、流産のおそれがあります。
ゆったり妊娠中を過ごせるようになるまで待ちましょう。

妊娠中期
妊娠中期・いわゆる安全期に入ったなら、骨の移植を伴うような大きい手術でなければ大丈夫です。
安心して受けましょう。

妊娠後期
8か月以降の妊娠後期になると、手術は行えません。
この時期は全血液のおおよそ2割ほどにあたるものが子宮に集中します。
治療への恐怖から、貧血になったりして、早産になる危険性をはらんでいます。
注意しましょう。